勝ち越したのは韓国でした。
自分たちはたった1回しか負けてないのに
4勝3敗のチームが決勝に進出するという結果に対し、
「ルールに負けた」論が韓国代表チーム内でも
出ているようですが、まあ、これは筋違いですね。
そういうルールが昨日決まったことじゃないわけで、
それに則った戦いで上にいける戦略、戦術を立てるべきですから。
他力には違いないですし、
戦略の時点から問題がなかったわけではないですが
4勝3敗なのに決勝に行けた日本チームの戦い方が
むしろスマート(というか狡猾)だったと
評価されてもよろしいかと。
もちろん、日本が逆の立場でも、
私は同じことを思ったでしょう。
さて、日本だけじゃなくて世界との力の差が
なかったことを証明できたことにより、
韓国では野球ブーム再来を期待する声もあるようですが、
果たしてどうでしょうか。
今大会で10打数以上を記録した選手を
下に挙げておきました。
左から名前、打数-安打、打率、長打率。
イ・ビョンキュ 26-5 .192 .231
イ・ジョンボム 25-10 .400 .640
イ・スンヨプ 24-8 .333 .958
チェ・ヒソプ 22-4 .182 .364
パク・ジンマン 21-5 .190 .190
イ・ジンヤン 20-3 .150 .200
イ・バンホ 17-3 .176 .176
ジン・カプヤン 11-1 .091 .091
キム・ミンジェ 11-3 .273 .364
キム・ジョングク 10-4 .400 .600
全試合に出場したのは上から6選手。
何か気付くことありません?
イ・ジョンボムさんとイ・スンヨプ以外は
全然打ってないと言っていいくらい打ってない。
ジョンボムさんはもう韓国野球界では
重鎮の部類に入ってますし、
スンヨプはご存知の通り、日本球界に在籍しています。
付け加えておくならば、長打率で3割を超えたのは
上記の2人と、メジャーでプレーするチェ・ヒソプの3人。
韓国国内リーグに所属する若い選手は
影が薄かったということになります。
要するに、国内リーグのレベルに関しては、
昨年のアジアシリーズを見ても分かるように、
日本と比肩したことを強調できるほど高くない。
あ、日本代表のデータも見せないとフェアじゃないですよね。
イチロー 29-10 .345 .448
西岡 27-9 .333 .630
松中 26-10 .385 .538
小笠原 24-6 .250 .375
多村 24-6 .250 .625
川崎 22-7 .318 .500
福留 21-3 .143 .429
里崎 20-9 .450 .650
岩村 18-7 .389 .500
勝負どころで打てたかどうかは別として
この成績だけ見れば、個人個人としても
優秀であることが分かると思います。
もちろんね、韓国代表にも光ってる選手はいるんですよ。
ショートのパク・ジンマンとか。
あの守備にはほれぼれしましたから。
でも、守備だけじゃ、スタンド満員に出来ないんです。
女の子にキャーキャー言われないんです(笑)
選手個人の力で客を呼ぶには、打つことが大前提。
ピッチャーにも若くていいのはいましたが、
毎日出る野手の方が集客能力は高いでしょう。
そういう意味で、韓国球界にとって本当に痛恨だったのは
2連勝していた日本に準決勝で敗れたことよりも、
今後の国内リーグを背負って立てるような
新星の誕生を予感できなかったことではないでしょうか。
韓国代表が2度も日本に勝てたことをはじめ、
2次リーグも無敗という快挙を成し遂げたのは
重鎮であるイ・ジョンボムさんを除けば
投打ともに海外進出組の存在があったから。
これはもう疑う余地がないです。
BKはきのう打たれてますけど、
2次リーグではいいピッチングをしてますよ。
日本は、能力が高い選手も国内残留することが多い。
しかし、韓国についてこの数字だけを取り出すと、
能力の高い選手はすぐに海外に引き抜かれてしまう
ってことを意味しているように思えます。
韓国は日本以上に「野球の空洞化」にさらされている感が強い。
メジャー選手には注目が集まるかもしれませんが、
いまのままでは国内リーグはちょっと厳しいのではないか、と。
日本に2回勝ったことで、
野球に対する注目度そのものは上がったでしょうから、
それをどううまく波に乗せていくか。
韓国球界がこれから考えていかなければならない戦略は
ある意味「勝てるチーム作り」よりも難しいと思います。
今度、何年かぶりに韓国プロ野球リーグを見に行ったとき、
スタンドが少しでも一般のファンで
埋まっていることを期待したいところ。
まあ、その辺は、日本球界も同じかもしれませんけどね・・・。
★ ★ ★
あすはいよいよ決勝戦。
イチローを1番に戻せるようであれば
日本は勝てると思います。




